つくづくがんになって今まで気づかなかったことが
あったんだと思った。
わかっているつもりで全くわかってなかった。
言われたくない言葉としては「かわいそうに」です。
いじわるな言い方だけど「いつかはあなたもがんになるかも
しれないのよ。その時にならないとわからないんだからね」と
思ったこともありました。
そんな自分がとっても嫌でしたが、
どこかにそういう自分がいるってそれも嫌でした。
他には「今の医療は進んでいるから大丈夫」もです。
確かに医療治療は日進月歩です。
でもそこに至るまでの苦しさの説明はほとんどありません。
じっと辛い治療を耐えるしかないんです。
そこをどうして欲しいとは思いません。
被害者意識ですね。
自分がそうなるとは思ってませんでした。
でもこれが自分なんです。
人間なんて環境が変わればどんどん考えも変わっていきます。
価値も変わります。
大げさかもしれないけど、人格も変わってくる事もあります。
でもそれでも生きることを模索するんですね。
反対に嬉しかった言葉ですが「一緒にがんばろう」や
少し先の未来の約束です。
「一緒にがんばろう」はがん友との合言葉です(#^.^#)
先日の抗がん剤治療の時に看護師さんがそう言って
下さいました。涙がでそうでした。
辛い時は助けてくれる人がちゃんといるんだと思ったら
本当に心強かった。
少し先の未来の約束もそうです。「がんばって」も嬉しいけどそれよりも「抗がん剤で辛いと思うけど、落ち着いたら何が食べたい?」は本当に嬉しかったです。
がんで大変だけど未来の約束はその程度でいいんです。
それとこれまでさほど感じていなかったけど、
久しぶりに会った友人が抱きしめてくれたんですが
何だか人の体温っていいですね。
上手く言えないけどとにかく嬉しかったです。
それと妹が言った言葉ですが「がんでは死なせない、私がなんとかする」でした。
医療関係でも何でもない妹がです。
自分ひとりで生きてるつもりでした。大間違いでした。
本当にがんになってから色んな事を学んだと思ってます。