madamadaganbarusiniaのブログ

シニアのひとりごと

ホームレスのおじさん

前回の続きではありませんが、昔アルバイトしていた事務所の近くに
小さな公園がありました。その頃はまだブルーシートで小屋を作ってる
おじさんが2~3人位住んでいました。


小さな公園ですが、ブランコやシーソー等そこそこありましたので
子供たちの遊び場でしたが、そのホームレスのおじさん達が
子供達の遊具の順番やらをいつも見守っていました。
順番で喧嘩になると仲裁に入ったりで結構世話焼きのおじさんばかりでした。
なので近所の住人も時々温かいおでんとかお味噌汁を差し入れていたようです。


ある時事務所の自転車が盗まれて困っていたら、長老がどうしたと訊くので
事情を話したら「少し待っとれ、見つけてきてやるから」とでした。
2~3日するとちゃんと自転車が戻ってきました。
長老曰く「俺らの情報網をバカにするなよ」と。
事務所の所長も驚きでした。
どこでどう探してきたのかわかりませんが、彼等のネットワークはスゴイと思いました。


この長老には本当にお世話になっておりました。
ある時なんて仕事が遅くなってしまい地下鉄の駅までそんなに暗い夜道ではないけど
長老が「今終わったんか?若い娘がひとりでは危ないから俺もタバコ買いにいくから
一緒にいってやる」って駅まで一緒に行きました。
そりゃあ、若い娘がどう見てもホームレスのおじさんと話しながら歩いていたら
誰も声かけないですよね(笑)


この長老にはお世話になり色んな事を伺いました。
公園の落ち葉の掃除に遣うゴミ袋が足らないから区役所に頼みに行ったり
ホームレスは冬より夏が大変(冬は猫抱いて寝るから大丈夫だけど
冷蔵庫はないから食品の保存が難しい)とか
長老は持ち家があるらしいけどどういう事情かは聞かなかったけど
彼のその生き様とか・・・・
そうそう、冷凍のみかんを喜んでくれましたね。


もう亡くなっていると思うけどあの世で元気にしてるんかなあって思い出しました。

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