madamadaganbarusiniaのブログ

シニアのひとりごと

人生大抵の事はかすり傷


誰だったかは忘れちゃったけど本だったかラジオだったかで知り、その人のパクリです。以前に同年代の方にこのタイトルをコメントで送ったところ、それでかどうかはわかりませんが文中にこの事を取り上げて下さいましたので、少しこれについて書きます。


GWが終わって5月病が心配される時期になりました。結構若い人の自殺が多いのには本当に驚きです。かく言う私も自殺を考えた事もあります。がもっともその理由が夏休みの宿題がまだ終わらない・・・とかが理由で笑い話にもなりませんね(笑)。でも真剣に悩んでいる人も多いと思います。若い人にはまだ我々シニアのような経験値がないので、その悩みの真っただ中にいるとどうしていいのかわからなくなると思います。だれにどう相談したらいいのか、そのノウハウもない場合が多いと思います。簡単ではありますが今回のタイトルに従って自分の「かすり傷」を書きます。


過去に母が植物人間で意識のないまま亡くしました。1年近く病院にいました。意識は戻らないかもとドクターに言われもう東から太陽は昇らないと真剣に思ってました。それでも太陽は昇るんです。当たり前の事なのに、この世で一番不幸なのは自分だと思ってました。


入院中に色んな人に出会いました。夜勤の看護師さん達やドクター、顔なじみになった売店のおばちゃん、親戚や自分の知らない母の友人・・・本当に皆さんに助けられました。意識のない母のベッドの傍らで泣きながらおにぎりを食べてた事もありました。シーツ交換等の作業担当の人がそれを知って、休憩時間が合えば一緒に食べて下さった事もありました。母には申し訳ないけど母の傍らでテレビを見てて笑っている時もあったんです。その時の痛みを取り除く事はできなかったけど、今思えば「そんなことあったなあ」なんです。


それから今までずっと泣いていたかと言えばそうではありません。楽しい事も沢山ありました。これがかすり傷と思えなかったら、今の自分はありません。かすり傷だと思えたからこそ人に優しくできると思ってます。過去に大変な苦労をしてから他人に厳しく接する人がいますが、それはその時の苦労がまだ消化できてないのかと思ってます。「自分はこんなに苦労したんだからこれからはちょっとわがまま言わせてもらうぞ」って、それは他人にしたら迷惑な話です。その程度の苦労とは言いませんが、世の中にはそれ以上苦労した人は山ほどいます。そう考えると「大抵の事はかすり傷」に到達です。


泣きたい時は泣けばいいし、笑いたい時は笑えばいいんです。みんな時に幸せであって時に不幸でもあると私は思ってます。幸せな時は不幸でない事に感謝して、不幸は時はじっと時が過ぎるのを待ってたらいいと思ってます。タイトルの「人生大抵の事はかすり傷」ってあんこを作る時にお砂糖だけじゃなくって少量の塩を入れるようなものかな??

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