遅ればせながら
母の日に思った事をつらつらと書き留めます。
以前にも書きましたが、母の最期は意識のないままでしたので
本人がどう死を迎えたいのかわからないままでした。
病院におりましたので、基本的には下の世話はほとんど
看護師さん任せでしたが、タイミングが合えば
私もお手伝いしておりました。
下の世話をしながら「自分もここから出て今があるんだなあ」と思ってました。
それは何か言葉にできないものを感じていました。
母が元気な頃、母と私は本当に意見が合わず所謂犬猿の仲でした。
二十歳のお振袖を選ぶにも呉服屋さんの店先で喧嘩になるので
出入りの呉服屋さんに別々に行って決めた位です。
母は苦労はしたかもしれないけどあまり世間を知らないので
自分の価値観を通す人でしたので、私とはよく衝突していました。
お互いに手加減はしないので意地の張り合いでした。
その母が意識のないままで最期を迎えるとは想像もしておりませんでした。
下の世話をしながらここが自分の原点だと初めて思いました。
勿論意識はありませんので彼女が何を伝えたかったのかはわかりません。
でも「ここがあなたの原点よ」と教えてくれたような気がするんです。
それを残り少ない自分の命で親不孝な娘に伝えたかったのかもしれません。
たまたまですが、妹とその娘(姪ですが)も犬猿の仲で
しょっちゅう喧嘩をしてます。お恥ずかしいことですが、彼女達の喧嘩の様子を
見てるとまるで母と私の喧嘩のようだったと今更ながら驚くと共に
あきれています。こういう事を「血」というのでしょうか?
何度か仲裁に入ったこともありますが、分かり合えるには至らず今に至ってます。
多分いつかわかる時が来ると思うけどその時には妹がいるとは思えないのです。
こうやって失敗しながら色んな事良い事悪い事様々な事を
継承していくものなのでしょうかね。
愚かではあるけど死ぬまで愚かな人間にはなりたくはないです。
折しもお仏壇のお花は母の日って事もあって仏花ではなく
カーネーションの花束にしてみました。\(^o^)/