madamadaganbarusiniaのブログ

シニアのひとりごと

入院2日目

いよいよ12時から手術です。
よく眠ったつもりですがやっぱり5時位に
目が覚めてしまいました。
その後病棟内をあちこちうろうろしてました。
まるで動物園のオリの中の熊です。
生まれて初めての全身麻酔もあるし、
あまりいい結果でなかったらどうしようとか、
楽しいことを考えたらいいのに、
悪い方ばかりに考えてしまってました。


ちょうど病室の近くに東向きの窓があるので、
そこでずっと朝日が昇るのをながめていました。
ゆっくり明るくなっていく様子をみていましたが、
その間って自分の頭の中は「無」であったように思います。
当然手術が無事済むようにと当初は手を合わせていましたが、
一日の内に「無」になる時間って大切だなと思いました。
生まれて初めてです。
朝日が昇るのをみながらの「無」の気持ちって
貴重な体験をしたと思ってます。


がんなんて誰だって経験したくないです。
でもその経験があったからこそ「無」を感じ取る事が
できたと思ってます。


結果としては腹膜播種があって残念な結果でした。
術後HCUで麻酔から覚めてからがまた大変でした。
悪心でリバースしたり、ひどい頭痛がしたり
おなかは痛いしでこのまま死ぬと思いました。


HCUででは部屋に一人だったので、それも不安でした。
人の気配って本当に有難いと思いました。
ほとんど寝ていなくって看護師さんが来る度に
時間を訊いていました。
これほど夜が長いとは思いませんでしたね。
インフルエンザやコロナのこういうご時世だから
仕方ないけど、身内の者がいてくれたらと心底思いました。
そんな一日でした。

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